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血沸き肉躍る日常。喜怒哀楽は諸行無常。ロック哲学。
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昨日、俺宛に1通の宅配物が届いた。
旧い友人からだった。
俺は彼の携帯番号もメールアドレスも知らない。
勿論、向こうも知らない。
唯、彼は俺のブログを読んでくれていた。
俺ん家の住所を覚えてくれていた。

中には下手糞な字で書かれた拙い文章の短い手紙とメリケンサックが2つ。
「いざと言う時、使ってくれ」だって。

高校時代、彼も俺もバンドを遣っていた。
何かしら、やらかしてみたかったんだろう。
対バンをした事も何回か在った。
色んな話をした。2人共大好きな彼女が居た。
何だかんだで喧嘩みたいな事を一緒にした事も在った。
気に入らない奴等が沢山見えてくる多感な時期だった。
チャラチャラした音楽を奏でて、女を侍らせる為にバンドを遣ってる奴等が許せなかった。
そんな奴等が簡単に遣ってしまうセックスや、
アイツ等が簡単に口にする「愛してる」に、
無性に腹が立って仕方無かった。

俺も彼も遣ってるバンドは違えどリーダー同士だった。
彼は何故か真っ黒なメリケンサックをいつも2つ持っていた。
俺は中学時代に誰かに貰ったメリケンサックを1つ持っていた。
2人で名前も知らない人達をメリケンサックを反対に持って殴り捲った。
きっと、マトモな使い方さえ知っていなかったから。
今考えたら何であんな事したのかなって想うけど、
其の時は訳が解らないまま、思うが儘にしてしまった。
音楽を嘗めてる奴等が兎に角許せなかった。
真剣に音楽を愛してる奴に悪い奴なんて居ないって今でも信じてる。

入っていたメリケンサックは多分、
彼が使っていた物と同じ物で、数まで一緒で、しかも新品だ。
彼が如何云う気持ちで贈ってくれたのかは解らないけど、
俺は此れを大切にしたいと想う。
そして、使う冪時に使いたいと想う。

手紙に書いてあったのだけど、
彼はあんなに大切にしていたギターを売ったと言う。
結婚もして、子供も居て、様々な不安を抱えながら仕事をしていると言う。
考えたら、高校を卒業してからずっと彼には会っていない。
俺は面と向かって言った事は無いけど彼のバンドが大好きだった。
ドラムもベースも無茶苦茶下手糞だったけど、
彼の弾くギターが格好良くて、いつか一緒にバンドを遣りたいなと想う様に為っていた。
結局、遣れなかったけど。

皆、其々、鎖に繋がれて這い蹲ってるのかな。
現実なんて見るもんか。
現実なんて知るもんか。

でも、俺等は、
泣くのには未だ未だ若過ぎるんだろう。


今日の1曲 / 青春時代 (銀杏BOYZ)
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HN:
ブラックS
年齢:
41
性別:
男性
誕生日:
1983/10/07
職業:
工場長
趣味:
音楽
自己紹介:
173cm/55kg
ロックの極みを探求。
人生に於いて、諸行無常は繰り返されるものであります。
淡々としたテンションと佇まいを凝縮。
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