オレが我輩を唯一雇うんだ

苛ついてる悪運が俺を見守る。
狂気を宥め、舐め回して牙研ぐ。

処女みたいに無傷な1人用のロッカーは、
其処でずっと俺の到着を待っているんだ。
寂しさと寄り添い合えば寂しくは無い。
闇の子を産み落とす、罪をまた犯す。
征服(制服)を繰り返すエゴイズム・オルガズム。
乾かない網膜、中指はオッ立つ。

風向きがそっぽを向いてしまう前に噛み付く。
2度と俺等の顔を忘れない位に。
遠吠えは響き渡る。
舌打ちが俺を煽り、伸し上がらせる。

鉄屑はきっと明日も口数少ない、
誰も居ない場所を探して先ずは一服だ。
自分だけを信じて立つ時は来るんだ、
雨なのにそんな曇った顔をするな。

此れからも旨いメシを腹一杯喰うんだ。
空腹や苦痛は同じだけ続くが、俺の好物は自由だ。

夢の喰いカスや吸殻が散らばる。

聴こえない音にはまるで耳を動かさず、
独り無言で雨に濡れて雪を踏む。


今日の1曲 / 君は天然色 (大瀧詠一)